百年、再生の我無し

40歳からの人生やり直し。

今日から本気出す。

今更ではあるが、ブログというものを始めてみることにした。

タイトルは、江戸時代後期の儒者佐藤一斎「言志四録」からとっている。

全部引用するとこうなる。

 

百年、再生の我無し。其れ曠度すべけんや。

 

曠度、という言葉は聞きなれない言葉だが、「空しくその日暮らしする」という意味らしい。全体を通すと、「百年経ったら自分がもう一度生まれてくるというわけじゃないんだから、空しく時を過ごしてはいけない」という意味になる。

 

要は「一日一日を大事に生きなさい」ということで、それだけ聞いてしまうと、まあ間違っているわけではもちろんないけれど、なんかよくあるお説教みたいになってしまう。たぶん、聞いてもすぐ忘れてしまうだろう。

そうなんだが「百年経ったら、お前もう一度生まれてくるのか」という風に言われると、「そんなわけは無いよな」と妙に納得してしまう。名言というのはそんなもんで、結論だけ要約してしまえばなんだか鼻くそみたいなお説教になってしまうけど、「言い方」によって説得力を持ちうる、というものでないだろうか。

 

自分ももはや40代という歳になってしまった。若いころとはっきり違うのは、「ああ、もう自分の人生の残り時間は無限ではないのだ」ということを、理屈ではなく(理屈だけなら誰でも知っている)自分の身体感覚で感じる、感じざるを得ない、というところだろう。

ともあれ、今までいろいろと人生無駄にしてきたかもしれないが、これからは無駄にしない、そう心を決めたい。