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百年、再生の我無し

40歳からの人生やり直し。

ポンコツ40代

雑感 社会

最近「40代のなんとか」とか「40代になったらどうしたこうした」という感じの題名の本やムック、雑誌の特集をしばしば見かける。(有名なのは「40代を後悔しない50のリスト」あたりだろうか。)
いちいち統計を取ったり調査したりした訳ではないので断言はできないが、ここ1、2年くらいで特に増えた感じを受ける。あるいは、自分が40代になったので、そういう題名の本に注目するようになったのかもしれない。おそらくこちらのほうが真実に近そうだ。

そんな折、コンビニで見た週刊SPA!の表紙に、
「『40代会社員の劣化メカニズム』を完全解明」
とあったので買って読んでみた。企画した側の思うつぼみたいでしゃくだったが。


会社内の「使えない40代」について、そのもとで働く下の世代からの報告という形式で、事例がいろいろ挙げられていた。
たとえばこんな感じ。

「ウチの部長(46歳・男)はパワポが使えず、1文字直すだけでも大騒ぎ。取引先にはFAXで大量の資料を送って迷惑がられています。(広告代理店・25歳)」
「デジカメで撮った写真をパソコンに入れることができない。パソコンで文字がまともに打てない。(一般事務・29歳)」
「机の上はもちろん、中も整理されておらず、渡した書類はすぐなくす。あまりにもひどいので、その上司にはコピーしか渡しません。(小売事務・27歳)」
「上司(46歳・男)は無駄に暑苦しい。仕事で重要な判断を仰ごうにも『気合いだよ!』の一点張り。的確なアドバイスが出てきたことがない(商社事務・32歳)」
「誤字だらけのメールを送ってきたので尋ねると、『マックの調子が悪いんだよ。この誤字はジョブズのせいだね』と意味不明の言い訳。調子が悪いのはあんたの脳みそだろ(広告代理店・27歳)」

うーむ、これは確かにひどい。
週刊誌の記事だから、全部うのみにすることはできないが、自分の昔の経験からしても、まあいてもおかしくない、くらいには思える。最後のはネタとしてはなかなか面白いが、当事者だったらたまらないだろう。

一読して思ったのは
「40代になると様々なことが『めんどくさく』なるのだろう」
ということだ。
おそらく、体力が落ちてくるとか、記憶力が鈍るとか、そういったことと関係があるのだろうけれど。
めんどくさいことの筆頭は「新しい知識を覚えること」だ。上の事例をみると、パソコン周りに関することが目立つが、それは、パソコンが新しい知識の典型だからだろう。
他にも、時代が昔とは変わったにもかかわらずそれがわからず(認めようとせず)、昔のやり方に固執する、などといったことも含まれるだろう。

ただ、まだ上の事例は、個人として無能というレベルにとどまっているからまだいいとして(よくないか)、たとえば次のような事例だとどうだろうか。

「ウチの課長(44歳・男)は手柄だけは独占して社長に報告するクセに、部下の尻拭いは絶対にしません。納期漏れのミスなどがあったときは、仮病を使って休み、知らんぷり。(食品メーカー・27歳)」
「営業部の上司(40歳・男)は、上司にゴマすってばかりで、部下の面倒をまったく見ようとしません。何かいい企画案を部下が持ち出すと、社長への窓口を自分だけに絞り、必ず自ら社長に企画説明に行きます。(卸業・31歳)」
「ウチの係長(46歳・男)はお客さまのところへ行く際、問い合わせが自分に来るのが嫌なので部下の名刺を持って出向きます。(運輸・29歳)」

いまさら新しいことを覚えるのもめんどくさい、とはいえ、これでは通用しないということが薄々自分でもわかっていて、だから自己アピールに走り(特に上司向けに)、自分が損をしなければならないところ、泥をかぶらなければならないところからは極力逃げようとする…だいたいそんな構図が思い浮かぶ。


ポイントは「めんどくさがらない」「責任転嫁しない」といったところだと思う。他山の石としたい。

ちなみに、ウェブでも一部公開されている。

40代会社員のポンコツ化が尋常ではない【証言集】 


余談だが、「ポンコツ」というのは、もともと拳骨で殴る音のことだそうだ。転じてハンマーで壊れた車、機械を破壊すること、さらには壊れた車や機械そのものを指すようになったらしい。
なんか、語感的には好きな言葉だ。ポンコツなものを指し示すのに「ポンコツ」以上にしっくりくる言葉もないと思うからw